―健康とサプリメントの
基礎知識―
“なんとなく良さそう”から、“よく分かって使う”へ。
あなたの健康づくりを、正しい知識でサポートします。
・第6回:信頼できる情報源と見極めのポイント
1. 情報があふれる時代だからこそ、迷いやすい?
インターネットやSNSには、健康食品やサプリメントの情報があふれています。
「医師もすすめている」「飲むだけで改善」「利用者の声」といった言葉を目にすると、つい信じたくなるものです。
しかし、情報が多いということは、正しい情報とそうでないものが混ざっているということでもあります。
最終回では、健康食品と向き合ううえで欠かせない「情報の見極め方」を整理します。
2. 「信頼できる情報源」とは何か
まず大切なのは、誰が、どんな立場で発信している情報なのかを確認することです。
信頼性が高いと考えられる情報源の例
- ・消費者庁・厚生労働省などの公的機関
- ・医師・薬剤師など医療専門職が関与している情報
- ・大学や学会などの研究機関
- ・国民生活センターの注意喚起や相談事例
これらは、特定の商品を売ることが目的ではなく、 安全性や客観性を重視して発信されている点が特徴です。
3. 注意したい情報の特徴
一方で、次のような情報には注意が必要です。
- ・効果だけを強調し、リスクや注意点に触れていない
- ・「絶対」「誰でも」「必ず」など断定的な表現が多い
- ・体験談や口コミだけを根拠にしている
- ・情報の出典が不明確、または示されていない
体験談は参考になることもありますが、他人に合ったものが自分に合うとは限りません。
「感想」と「科学的根拠」は別物であることを意識しましょう。
4. 健康食品を見極めるための視点
ここまでのシリーズでお伝えしてきた内容を踏まえ、 健康食品を選ぶときは、次の視点を持つことが重要です。
- ・その表示は国の制度に基づいているか
- ・機能性表示食品の場合、根拠の出し方は明示されているか
- ・食事で補えない理由が本当にあるのか
- ・薬や体調との関係に問題はないか
「良さそうだから」ではなく、「自分にとって必要で、安全かどうか」を基準に考えることが大切です。
5. 迷ったときは、ひとりで判断しない
情報を見極める力を身につけることは大切ですが、 すべてを一人で判断する必要はありません。
健康食品の相談先は、
医師・薬剤師・公的相談窓口です。
「こんなことを聞いていいのかな」と遠慮する必要はありません。
むしろ、相談すること自体が、最も確実なリスク回避になります。
■まとめ
健康食品やサプリメントは、正しい情報に基づいて選べば、健康を支える一助になることもあります。
しかし、情報に振り回されてしまえば、思わぬトラブルにつながることもあります。
このシリーズを通してお伝えしたのは、
「信じる前に、知ること」 「迷ったら、相談すること」。
これからも、自分の体と向き合いながら、賢く健康食品と付き合っていきましょう。
シリーズを通して
このシリーズでは、全6回にわたって「健康食品とサプリメント」をテーマにお伝えしてきました。
第1回では健康食品の基本的な考え方を整理し、第2回ではサプリメントの役割と注意点を解説しました。
第3回では表示制度や根拠の違い、第4回では実際に起きている健康被害や相談事例、そして第5回では医療現場から見た、健康食品との上手な付き合い方をご紹介しました。
健康食品は身近で便利な一方、正しい知識がなければ、思わぬリスクにつながることもあります。 このシリーズを通して、「なんとなく体に良さそう」から一歩進み、理解して選ぶことの大切さを感じていただけたなら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからも、ご自身の体と向き合いながら、健康食品と賢く付き合っていきましょう。