―美容コラム―

美容に役立つ情報をお伝えいたします。

・表皮のターンオーバー

1. 表皮ターンオーバーの役割

表皮は、内側から「基底層」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層」「角質層」の順に積み重なった構造をしており、全体の厚さはおよそ0.1~0.3mm、角質層のおよそ10倍の厚さです。

最も内側の基底層では、基底細胞が約2週間のサイクルで分裂を繰り返しています。分裂した2つの細胞のうち、1つはそのまま基底層にとどまり、もう1つは徐々に上層へと押し上げられていきます。この過程で細胞は形を変えながら有棘層、顆粒層、そして最終的に角質層へと進み、やがて角質細胞(死んだ細胞)となって皮膚の表面に到達します。そして最後には垢(アカ)として自然にはがれ落ちます。

このように、皮膚が常に新しい細胞に入れ替わっていく仕組みを「ターンオーバー(表皮の新陳代謝)」と呼びます。健康な肌を保つためには、このターンオーバーの周期が整っていることが重要です。

皮膚イメージ

表皮組織では、基底層で新しく生まれた細胞が角質細胞へと変化していくまでに約2週間、さらに角質細胞として皮膚表面にとどまり、やがて垢となって剥がれ落ちるまでに約2週間、合計で約4週間(28日)を1つのサイクルとして、絶えず生まれ変わりを繰り返しています。

この28日という周期は、月の満ち欠けや月経周期と同じであり、生命が太古の海で誕生し、月の引力に影響を受けながら進化してきた名残と考えられています。

ターンオーバーの役割は単に表皮細胞を新しく入れ替えるだけではありません。その過程で、角質層における「W保湿」機能を支える重要な成分――角質細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)――が合成されます。つまり、ターンオーバーが順調に行われてこそ、キメが整い、バリア機能に優れた健やかな角質層が形成されるのです。

2. ターンオーバーの速度の変化

表皮ターンオーバーのサイクルは通常約28日とされていますが、実際には肌の状態や外的環境によって大きく変化します。

例えば、日焼けをした際に見られる「皮が剥ける」という現象は、ダメージを受けた表皮を急いで修復しようとする働きによって引き起こされるものです。このとき、ターンオーバーは通常よりも大幅に早まり、数日以内に古い角質が剥がれ落ちます。

炎症が生じたときも同様で、通常4週間かかるターンオーバーが、わずか1週間以下にまで短縮される場合があります。しかし、ターンオーバーが早まりすぎると、角質細胞の成熟が不完全となり、未熟で不揃いな細胞が角質層を構成することになります。その結果、角質細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)の生成も不十分になり、バリア機能が低下。肌は乾燥しやすくなり、肌荒れなどのトラブルが起こりやすくなります。

一方、加齢や寒冷などによってターンオーバーが遅れる場合もあります。新しい細胞の生成と古い細胞の剥離が滞ることで、不要な角質が長く皮膚表面にとどまり、細胞の表面は粗くなってしまいます。この状態が続くと、肌のなめらかさやつやが失われ、「くすみ」として現れることがあります。

このように、ターンオーバーのサイクルは、速すぎても遅すぎても肌に悪影響を及ぼすため、適切なスピードで進むようケアを整えることが大切です。

皮膚イメージ

このように、表皮のターンオーバーには適切なサイクルが必要で、早すぎても遅すぎても角質層の質が低下します。サイクルが早まると未熟な細胞が肌表面に現れ、乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。逆に遅れると古い角質が残りやすくなり、肌のごわつきやくすみの原因になります。

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