<研究員が成分解説>
グリチルリチン酸ジカリウム
の効果とは?

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有効成分として配合されている「グリチルリチン酸ジカリウム」とはどんな成分なのか、似ている美容成分「グリチルレチン酸ステアリル」との違いなどノエビアの研究員が解説します。上昇する気温と湿度が肌にとって過酷な真夏のシーズンこそ、肌あれを防ぐスキンケアで美肌をキープしましょう。

教えてくれたのは…

研究員

ノエビア グループ総合研究開発部

S・M

グループ総合研究開発部は、自然派化粧品のパイオニアとして、独自の美容科学理論をもとに、化粧品・医薬部外品や機能性食品などの企画・研究開発を日々行っています。

夏の美肌キープにおすすめの成分

グリチルリチン酸ジカリウムとは?

基本情報

医薬部外品表示名称:グリチルリチン酸ジカリウム

INCI名※:Dipotassium Glycyrrhizate

※INCI名とは、化粧品成分の国際命名法により名付けられた国際的な名称のことです。

グリチルリチン酸ジカリウムとは、医薬部外品や化粧品に幅広く使用されており、肌あれを予防し、透明感のあるすこやかな肌に整える成分で、“敏感肌”の方にもおすすめできる成分です。
水溶性であることから、化粧水など水分の多い製品に配合されることが多いですが乳液やクリーム、リップやファンデーションなどにも配合されることがあります。
化粧品だけでなく、シャンプーや歯みがき剤など幅広い製品に使用されています。
グリチルリチン酸ジカリウムは、配合される製品の分類によって以下のように表示が変わります。

分類 表示名
化粧品 グリチルリチン酸2K

医薬部外品
グリチルリチン酸ジカリウム
または
グリチルリチン酸二カリウム

スキンケア製品の成分名を確認すると「グリチルリチン酸ジカリウム」に加え、「グリチルリチン酸2K」という成分名でもみかけることがあると思います。

グリチルリチン酸ジカリウムは歴史のある植物由来の成分

グリチルリチン酸ジカリウムは、もともとはマメ科植物である甘草(カンゾウ)の根茎に含まれるグリチルリチン酸を、水に溶けやすく加工したものになります。

甘草(カンゾウ)は何千年も前から使われていたとされ、古代エジプトのパピルスにも存在が記録されています。日本へは中国より渡来したと考えられており、東大寺・正倉院にも甘草が保存されています。

主に中国やウズベキスタンで栽培されることが多く、名前のとおり、その根から抽出されるグリチルリチンという成分は砂糖の何倍もの甘さがあり、天然甘味料としても多くの食品に使用されています。

グリチルリチン酸ジカリウムは歴史のある植物由来の成分

グリチルリチン酸ジカリウムは、もともとはマメ科植物である甘草(カンゾウ)の根茎に含まれるグリチルリチン酸を、水に溶けやすく加工したものになります。

甘草(カンゾウ)は何千年も前から使われていたとされ、古代エジプトのパピルスにも存在が記録されています。日本へは中国より渡来したと考えられており、東大寺・正倉院にも甘草が保存されています。

主に中国やウズベキスタンで栽培されることが多く、名前のとおり、その根から抽出されるグリチルリチンという成分は砂糖の何倍もの甘さがあり、天然甘味料としても多くの食品に使用されています。

グリチルリチン酸ジカリウムの効果は?

長い間世界中で使用されてきた甘草(カンゾウ)を原料とするグリチルリチン酸ジカリウムにはさまざまな効果が認められており、例えば以下のような効果があります。

肌あれを防ぐ

ニキビを予防する など

グリチルリチン酸ジカリウムは敏感肌にもおすすめ?

グリチルリチン酸ジカリウムはさまざまな方におすすめの成分です。
肌あれを抑える効果が高いため“肌あれ防止有効成分”として配合されています。そのため、肌あれが起きやすい方や “敏感肌”の方に特におすすめです。

グリチルリチン酸ジカリウムは敏感肌にもおすすめ?

グリチルリチン酸ジカリウムはさまざまな方におすすめの成分です。
肌あれを抑える効果が高いため“肌あれ防止有効成分”として配合されています。そのため、肌あれが起きやすい方や “敏感肌”の方に特におすすめです。

グリチルレチン酸ステアリルとの違い

「グリチルリチン酸ジカリウム」に似ている注目の美容成分として「グリチルレチン酸ステアリル」があります。それぞれの特長と違いをご紹介します。

● グリチルリチン酸ジカリウム

INCI名 Dipotassium Glycyrrhizate
成分説明 甘草の根から抽出されるグリチルリチン酸にカリウムを付加し、水溶性を高めた成分
配合アイテム 化粧水、シャンプー、育毛剤、歯みがきなど
化粧品及び医薬部外品としての
配合目的(効果効能)
肌あれ防止・ニキビ予防

● グリチルレチン酸ステアリル

INCI名 Stearyl Glycyrrhetinate
成分説明 甘草より得られるグリチルレチン酸の脂溶性誘導体
配合アイテム クレンジング、乳液、クリーム、ヘアケアなど
化粧品及び医薬部外品としての
配合目的(効果効能)
肌あれ防止・ニキビ予防
グリチルリチン酸ジカリウムとの違い どちらも甘草(カンゾウ)を原料とした成分ですが、大まかな違いとしては「グリチルレチン酸ステアリル」が油に溶ける特性があり、「グリチルリチン酸ジカリウム」は水に溶けるという特性がある。

※一般的に主に配合されていることが多いアイテムを記載

グリチルリチン酸ジカリウム配合の化粧品の選び方

①低刺激の処方を選ぶ

すぐに肌の刺激になってしまうという人や、ニキビを予防する際は、肌に低刺激の処方を選ぶようにしましょう。低刺激でやさしい使い心地のアイテムがおすすめです。

②肌の悩みに合う、ほかの配合成分をチェック

グリチルリチン酸ジカリウムは、肌あれを予防し、透明感のあるすこやかな肌に整える成分ですが、そのほかに気になる肌悩みに対応する成分を配合しているアイテムを選ぶのもおすすめです。 例えば、夏に紫外線ダメージを受けて、美白に力を入れたい場合は「ビタミンC誘導体」などの美白有効成分を配合しているものがおすすめ。メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ効果が期待できます。さらに、美白としわ改善を同時に叶える有効成分も。「ナイアシンアミド」は、メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぎ、しわも改善するので、透明感とハリ感、どちらも求める人におすすめの成分です。 乾燥が気になるなら、肌のバリア機能をサポートする「セラミド」や、うるおいをキープする「ヒアルロン酸」などの保湿成分もおすすめ。乾燥が気になり、肌のうるおいを保ちたいときは、複数の保湿成分が配合されていることが重要です。保湿成分配合の化粧水や美容液で肌にたっぷりのうるおいを与えるケアをこころがけましょう。

美白:メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ

夏の肌にグリチルリチン酸ジカリウム配合の化粧品をおすすめする理由

汗や皮脂が出やすく、室内ではエアコンによる乾燥が気になる夏。
紫外線量も多いため、
夏の肌は、特に肌あれ予防のケアが重要です。

気温は1年の中で最も高く、湿度も高いため、ムシムシして屋外では汗や皮脂が出やすい状態です。一方エアコンを効かせた室内では乾燥が進み、屋外でかいた汗が一気に蒸発することで、肌内部の水分まで奪ってしまうことも。肌状態のバランスが崩れやすく、バリア機能の低下が引き起こされます。それによりニキビなどの肌あれにつながりやすい時期です。

平均気温と平均湿度

気象庁「2023年東京の月別平均気温・平均湿度」をもとにノエビア作成
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

さらに、紫外線の量もまだまだ多く、気象庁の発表するUVインデックス※は7月と並んで非常に強い状態が続いています。屋外の過酷な環境や、室内との気温や湿度の差によって不安定になりがちな肌に、重ねてダメージを与え、さらなる肌あれの原因に。

平均気温と平均湿度

気象庁「2023年東京の月別平均気温・平均湿度」をもとにノエビア作成
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/info_uv.html

※UVインデックスとは:紫外線が人体に及ぼす影響度をわかりやすく示すために紅斑紫外線量を指標化したもの。

今の時期に取り入れたいおすすめ商品
RECOMMEND Item

紫外線による乾燥ダメージが心配な今の時期は抗炎症成分「グリチルリチン酸ジカリウム」配合のスキンケアアイテムを選ぶことはもちろん、美白効果もあるスキンケアアイテムを選んでうるおいケアするのがおすすめです。

グリチルリチン酸ジカリウム配合の
おすすめ化粧水
グリチルリチン酸ジカリウム配合の
おすすめ化粧水

ハリのある透明な美肌に導く化粧水

ノエビア トゥブラン
薬用ホワイトニングローション
医薬部外品

160mL ¥5,800(税込¥6,380)
販売名 N薬用ホワイトニングローションe

抗炎症成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」と美白成分「ビタミン C 誘導体*1」を配合。お肌の奥*2まで素早く届いて、うるおいで包み込む化粧水です。

抗炎症成分 グリチルリチン酸ジカリウム
美白有効成分 ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸 2-グルコシド)

*1 アスコルビルグルコシド *2 角層

ムシムシする季節でも
トゥブラン 薬用ホワイトニングローション
でたっぷりのうるおいを与えることが重要!

● 夏のケアの注意点

ムシムシとして汗の出やすい季節なので、うるおいを与えるケアを控えめにしてしまいがちな方も多いのでは?汗と一緒に肌内部*2のうるおいも失われているので、たっぷりのうるおいを補うことがこの季節も重要です。肌がうるおいを失うと肌内部が水分不足を察知し、うるおいを補おうとして皮脂の分泌を促します。 皮脂が過剰に分泌されることで毛穴詰まりを起こし、ニキビができやすい肌状態に…。このように隠れ乾燥を放置すると、ニキビなどの肌あれの原因になることもあります。

● おすすめの使い方

お風呂上りなど汗がひかない時には、ひとまずやさしく汗を拭きとり、トゥブラン 薬用ホワイトニングローションをなじませましょう。その後、濡らしたタオルや冷たいペットボトルなどで首筋や脇の下を冷やすと汗が落ち着いてくるので、そのタイミングで化粧水をたっぷりとなじませるのがおすすめ。暑いからといって扇風機の風を直接肌にあてると、乾燥が進んでしまうのでNGです!

グリチルリチン酸ジカリウム配合の
おすすめ日中用美容液
グリチルリチン酸ジカリウム配合の
おすすめ日中用美容液

美白*、しわ改善、UVカットを1本で

ノエビア 薬用ブランプロテクター W
医薬部外品

〈お顔用〉 SPF50+・PA++++
40g ¥12,000(税込 ¥13,200)
販売名 N薬用UVセラムe

抗炎症有効成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」と有効成分「ナイアシンアミド」を配合。すこやかで透き通るような肌に整えるのはもちろん、「ナイアシンアミド」が、メラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぎ、しわまでも改善。さらに、日中の紫外線や乾燥、空気中の微粒子などの外的ストレスから守り、透明感に満ちたハリ肌へ導きます。

抗炎症成分 グリチルリチン酸ジカリウム
美白&しわ改善有効成分 ナイアシンアミド

*メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ

薬用ブランプロテクター Wで、
紫外線ダメージからスキなく肌を守り、
真夏も透明美肌をキープ!

● 夏のケアの注意点

まだまだ強力な紫外線対策には、国内最高値の日やけ止めを。特に、メラニンの生成を抑えてシミを予防する効果のあるアイテムを選ぶことが夏の美肌のキープに大切です。

● おすすめの使い方

朝、お手入れの最後に、適量(パール粒大)を手にとり、お顔全体にのばしてください。うっかり日やけが多い首まわりも忘れずに塗るのが重要。薬用ブランプロテクター Wは伸びが良く、塗り広げやすいなめらかな使用感なので、首にもおすすめです。首に使用する際は、適量を手にとり、上から下に向かってのばしてください。

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