抗酸化作用とは何?
わかりやすく解説!
肌老化の加速につながる
“酸化”の対策
抗酸化作用のある成分や栄養素を知って取り入れることは美肌に重要です。たとえばビタミンやアスタキサンチン、アミノ酸など抗酸化作用のある成分はたくさんあります。この記事ではそもそも抗酸化作用とは何かわかりやすく解説し、抗酸化作用のある食べ物や、今の時期に知りたい肌老化対策をノエビアの研究員が解説します。夏に強い紫外線ダメージを受け、肌の“酸化” が進みやすくなっている今こそ、効果的な対策を取り入れましょう。
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目次
教えてくれたのは
ノエビア グループ総合研究開発部
Y・T
グループ総合研究開発部は、自然派化粧品のパイオニアとして、独自の美容科学理論をもとに、化粧品・医薬部外品や機能性食品などの企画・研究開発を日々行っています。
抗酸化作用とは?
抗酸化作用とは何かをわかりやすく一言でいうと、活性酸素に対抗する働きのことです。酸化は物質と酸素が結び付くことで起こります。例えば、金属が錆びたり、リンゴの断面が変色するなど、私たちの周りでは多くの酸化反応が起きていますが、実は私たちの体でも起きています。例えば、呼吸は、酸素を吸って二酸化炭素を出すという酸化反応です。そのため、酸化とは、生き物にとって重要な現象になります。
肌の酸化は
シミ・しわ・たるみなどの原因に
なくてはならない酸化。しかし、炎症反応などによって酸化ストレスがうまれると、体内で活性酸素ができ、さまざまな不調を引き起こしてしまいます。活性酸素と体内の鉄分が結合することで、肌や体を酸化させ、あらゆる肌老化を加速させてしまうのです。たとえば、紫外線にあたることで肌表面の皮脂が酸化すると、過酸化脂質という物質に変化。この過酸化脂質は、色素沈着を起こし、シミやくすみの原因になります。また、活性酸素によって攻撃された細胞はコラーゲンやエラスチンをつくる働きが弱くなります。
コラーゲンやエラスチンが減少するとしわやたるみの原因にもなってしまいます。このように酸化は、肌の細胞や物質にダメージを与え、シミやしわ、たるみ、くすみなどの肌老化を引き起こしてしまったり、生活習慣病など体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
活性酸素が増える原因は?
酸化を引き起こす活性酸素。では、活性酸素が増える原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
たとえば以下のような原因があります。
- ・紫外線
- ・喫煙、大量の飲酒
- ・食品添加物
- ・ストレス
- ・過度な運動
- ・大気汚染物質
活性酸素が増える原因には紫外線やたばこ、アルコール、食品添加物の摂取、強いストレスや過度の運動、大気汚染物質などがあります。
人間は呼吸することでも活性酸素を生み出すため、完全に取り除くことは不可能です。さらに、加齢によって活性酸素を分解する能力は衰えていくため、活性酸素を余分に増やさないように日々の生活習慣を見直して余分につくられないようにすることが大切になります。ここで関係してくるのが「抗酸化作用」です。
肌老化を防ぐ酸化対策3つ
抗酸化とは酸化を抑えること。抗酸化作用とは活性酸素に対抗する働きのことで、活性酸素の発生や働きを抑制したり、活性酸素を取り除いたりする働きのことです。抗酸化作用を踏まえた、酸化を防ぐ対策をご紹介します。
POINT01
抗酸化作用のある栄養素を取り入れた食生活
抗酸化作用のある栄養素は、ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、アスタキサンチン、アミノ酸、カロテノイド、ポリフェノール類、ミネラル類などがあります。
- ビタミンA
- 緑黄色野菜(にんじん・ほうれん草・ピーマン・ブロッコリーなど)、乳製品など
- ビタミンC
- 緑黄色野菜(パプリカ・パセリ・ブロッコリーなど)、フルーツ(キウイフルーツ、アセロラ、イチゴ、 メロン、かんきつ類など)など
- ビタミンE
- 植物油(ひまわり油・やし油・べに花油・大豆油など)、ナッツ類(アーモンド・ピーナッツなど)など
- アスタキサンチン
- 甲殻類(エビ・カニなど)、魚介類(鮭・いくらなど)など
- アミノ酸
- 肉類(鶏肉・豚肉・牛肉など)、魚介類(まぐろ・かつお・さんまなど)、大豆、卵、チーズなど
- ビタミンA
- 緑黄色野菜(にんじん・ほうれん草・ピーマン・ブロッコリーなど)、乳製品など
- カロテノイド
- 緑黄色野菜(パプリカ・トマト・ほうれん草など)、フルーツ(柿・すいか・みかんなど)など
- ポリフェノール類
- ブルーベリー・りんご・赤ワイン・コーヒー・緑茶・紅茶など
- ミネラル類
- 海藻類(わかめ・のり・昆布など)、魚介類、納豆など
POINT02
十分な睡眠と軽い運動
十分な睡眠は活性酸素の発生を抑えます。また、過度な運動は活性酸素を発生させますが、軽い運動は活性酸素への抵抗性を高めて抑制してくれます。おすすめはウォーキングなどの軽めの有酸素運動。十分な睡眠と軽い運動により、ストレスをため込まないことも抗酸化につながります。
POINT03
紫外線対策
紫外線は大量の活性酸素を発生させ、シミやくすみ、しわなどあらゆる肌老化の原因となります。
紫外線には、肌の深部に届いてしわやたるみの原因となるA波と、表皮から真皮の浅い部分に届いて日やけの原因となるB波があります。曇りの日でも晴れた日の60~90%、雨の日でも30%降り注いでいるといわれ、室内にいても窓ガラスを通して紫外線は入ってきます。天気にかかわらず日やけ止めを使い、外出時には日傘や帽子、サングラスなども使って、万全な紫外線対策を行いましょう。
おすすめのスキンケア
今の時期は
酸化による肌老化に注意!
今の時期の肌は、真夏の強い紫外線を浴びて、シミ、ソバカスのほか、乾燥やくすみなど、さまざまな肌トラブルが現れやすい状態です。そのまま秋冬を迎え、気温や湿度が下がってくると、肌の乾燥がますます進み、みずみずしさや弾力感が失われてしまいます。すると、ごわつきが出てきたり、ハリ感がなくなるなど、肌悩みがどんどん深刻になる「秋枯れ肌」の状態になってしまいます。今の時期はまさに肌の酸化が進みやすく、老化が加速する時期になります。
おすすめのスキンケアは?
トラブルが現れやすい状態の秋冬の肌。肌への刺激がさらに肌の酸化を進める原因になります。正しくていねいなスキンケアが酸化の対策にもつながります。
ていねいなお手入れのステップ
美しい素肌を保つためには、皮フのしくみに基づいた正しいお手入れが必要です。皮フのしくみに基づいた、洗顔・整肌・保護・マッサージ・パックの5つのステップの効果を正しく理解して、コンディションに合わせたお手入れを心がけましょう。
1.クレンジング・洗顔
スキンケアは肌の汚れを落とし、清潔にすることから。メイクアップや⽇やけ⽌め、⽪脂などの汚れが残っていると酸化の原因となり、ニキビ菌の増加など、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。
角質や毛穴の汚れが気になる場合は、ふきとり化粧水もおすすめです。クレンジングと洗顔で清潔な肌をキープしましょう。
2.マッサージ
マッサージは⾎⾏を促進し、肌の酸化を防ぎます。毎⽇⾏うことで、弾力感のあるやわらかい素肌に導きます。ただし摩擦は肌の刺激になり、かえって酸化につながります。マッサージクリームなどを使用し、やさしく行いましょう。
HowTo動画をチェック! >3.パック
パックは不要な⾓質や⽑⽳の奥の汚れを取り除きます。週2~3回行うことで、化粧水や乳液、クリームなどのなじみも良くなり、よりうるおう肌へ導きます。
HowTo動画をチェック! >4.整肌
乾燥はあらゆる肌トラブルを引き起こす原因になります。肌の乾燥を防ぐため、化粧⽔でたっぷりのうるおいをあたえて、みずみずしい肌に整えましょう。
HowTo動画をチェック! >5.保護
乳液とクリームをきちんと使うことで、うるおいを逃さないよう油分のベールをかけます。化粧⽔のうるおいをしっかり閉じ込め、ハリとつやのある肌へ導きます。
HowTo動画をチェック! >紫外線は大量の活性酸素を発生させます。朝のお手入れのときは、日やけ止めを塗ることを忘れずに!お顔はもちろん、首の後ろや耳の裏など、塗り忘れやすい箇所もしっかりと塗り、身体全体の抗酸化対策を心がけましょう。
「抗酸化作用」のあるビタミンやアスタキサンチン、アミノ酸を含む食事を取り入れるのはもちろん、ていねいなスキンケアも心がけて若々しい素肌をキープしましょう。
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